mamihaa’s blog

1982年生まれの中間管理職(男)。仕事、プライベートで思ったことを記載しています。TwitterやInstagramよりもブログを選んでみました。

仕事の話 上司になって思うこと

 Twitterで「昇進を断ったら懲戒処分に出来るのか?」とのツイートがリツイートされまくっているらしい。私も管理職の役職を職務を拝命して5年が過ぎようとしています。そこで感じた率直な意見を投稿します。
 正直、出世をしたかったわけでもなく、目指していたわけでもないですが、尊敬すべき上司に昇進させてもらいました(多分)。私に断るという選択肢はなく、決定事項として皆の前で伝えられました。新設の部署であり、何をやるか?と言うところから考えさせられました(大きな目的はもらってましたが、よー分からん)。上司に「1年経てば慣れるよ」と言われましたが、仕事に行くのが嫌で嫌で仕方なかったです。担当者の頃と違い出来ないことが多く、思うように成果を上げれない。年上の部下やベテラン管理職と戦えない。担当者の時は、多少出来る奴!という自信があったのですが立場が変わると全く違う景色で、ストレスから暴飲暴食し、体重は増えるわ、禿げるはで、身体はボロボロになり、自信も失いました。ストレスで毎朝吐いてました。成果を上げれなくて、怒られても降格ということはされず、毎日退職を考えてました。そして、上司の言っていた1年が経っても慣れませんでした。確かに給与は上がったけど、物理的・精神的な負荷が大きく割に合わないと思います。
 3年が過ぎようとした頃、会社全体で問題になったあるトラブルが発生し、全ての仕事を放り出して担当となりました。10人いる部下の内、2人連れてプロジェクトへ。他部門から来たメンバーも含めて毎日が終電で土日も出社したり(他のメンバーも同じでしたが)大変な2カ月でした。部下は放置プレイで対応していた期間は一切やりとりが無かった(上司失格です)。そして、そのトラブルが(解決では無く)平常になってきたとき、自分の中で「もう、どうでもいいや」スイッチがONになったのです。これはトラブルとは関係ない管理職としての重荷も同じくONされました。
 そのスイッチが入ったときに初めて管理職という立場を客観的に見れるようになり、前ほど吐いたり「死にたい」衝動はなくなり、今でもギリギリ退職せずに働いてます。もしかしたら「アマゾンにいくと花粉症が直る」と同じように自分のキャパを一回枯渇させないといけないのかもしれません。もっと死ぬ気になれと言われてたのかも。
 そんな中で、管理職という立場を冷静に考えたとき悪いことばかりではなく、人生にも役立つ事があったと気づかされました。まだ、すぐにでも降格してほしいと思うけど、一回も管理職になってない人との゙大人としての力器は大きく異なったと思います。

■管理職になって見えた景色
・部下や同僚の仕事以外の実態(弱音や本音、家族などの悩み)
・誰もが試しながら意思決定している過程(正解じゃないのは分かっていて方針だしている)
・知らないことが悪ではなく、どう受け入れて、どう処理するかがその人の本質←対応力
・出来る人は常に努力してるということ(裏側)

■管理職になって自分が変わったこと
・今まで以上に自分の意思が出来るようになった
・判断をする(決める)ことが億劫じゃなくなった
・誰にもこびを売ることがなくなった←自分の責任範疇を理解
・人をいろんな角度から見れるようになった

まだまだ足りてない自分や調子に乗っている自分もいる気がしますが、それでも子供の頃に憧れた自分に少しは近づいた気はします。つまり、私は「機会があるなら一回は昇進しとくべき」です。そして、嫌だったら辞めましょう。そんな会社、昇進せず担当者としていてもメリット無いと思います。